禁断の花園
□第二章〜真実は時に残酷〜
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〜side皆人〜
あれからもう一年たった。
あの日、志摩先生…浩之と恋愛関係に落ちてからもう、一年。
今、俺達は一緒に暮らしている。
「皆人、おはよう」
いつもの柔らかい笑顔で浩之が起きてきた。
浩之は朝に弱いし、料理も上手くない。
同棲し始めてから新たな発見もあって、今本当に幸せだ。
『浩之は休日出勤だよな?俺休みだから掃除して、カーペットとか冬用にしとくよ。』
「じゃあ、ご褒美に皆人の好きなケーキ買ってきちゃうぞ!」
浩之は学校では割と無口だからストイックだと思われがちだが、俺には甘い。
年が10歳近く離れているからだろうな…多分
お弁当を渡して浩之を送り出した。
さて、俺も掃除を始めるかな…