禁断の花園
□番外編〜side梅沢〜
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入学式の日、俺は毎年この日に満開になる不思議な桜を見に来た。
「やっぱり今年も満開…か」
この桜が気になって仕方がない。
というか、毎年同じ日に満開なんそんな偶然有り得ない。
『この世に偶然なんてないの。あるのは必然だけ』
某漫画で読んだ言葉だが、俺はなかなか気に入っている。
俺は昔から幽霊だとかそういった摩訶不思議で科学的に解明されないことを全く信じていなかった。
だからこの桜のことが異常に気になる。
必然…か。そうなると、この桜が入学式の日に満開になるのも必然か?
…いや、そんな非科学的なことないな。
俺はそんなことを考えながらぼんやり桜を眺めていた。