禁断の花園

□第二章〜真実は時に残酷〜
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『ルールールルルルルルルッル〜♪』
俺は鼻歌を歌いながら部屋の掃除をしていた。
浩之程ではないけど、俺だって掃除は得意だ。

あれ?棚の後ろに何か…落ちてる。
葉書…?写真だ!

写真に写ってる人物を見て思わず息を呑んだ。

どうして…
まさか、浮気…なのか?



それからのことは記憶にない。
気が付いたらもう掃除も終わっていて、浩之を驚かせるために内緒で買ったこたつまでセットされていた。

俺は…一体?

驚きとショックで一時的に記憶を失ったようだ。
だが、浩之を喜ばせたい一心で夢中だったらしい。

後に全てを話した梅沢先生にそう言われた。



「ただいま〜皆人、帰ったよー」

浩之の声で俺は何もなかったようにふるまうべく、写真を戻し、玄関へ、愛しのダーリンを出迎えに行った。



―――この時は、その振る舞いが俺らの関係に溝を作ることになるなんて思いもしなかった。
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