禁断の花園
□第3章〜過去は過去〜
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side浩之
連休を使って僕の田舎へ来ていた。
連休、と言っても移動時間が長いから1泊しかできない。
電車の中で皆人はボーッしたり、とんちんかんなこと言をってたから心配だ。
さっきだって何度呼んでも無反応だった。
明日行こうと思っていたトモのお墓参り…これから行こう。
皆人は僕の過去を話したら、受け止めてくれるだろうか…
今の僕には皆人が全てだが、過去の事も知ってほしい。そうすることで皆人を守れるはずだ。
ヒコがそろそろ動く。
僕はそう思っている。
むしろ今まで何もしてこなかった方がおかしい。
ヒコは僕の幸せをぶち壊すのが生き甲斐だと言ってもいいだろう。
もう、あんな辛い思いはしたくない。
皆人は僕が命に変えても守る。
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