09/06の日記

00:31
三年前の受験
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三年前,私は受験生でした。

ふと,高校時代のことを思い出しました。

当時,というか今もですけど,私は本の虫でした。そのおかげか,学年の底辺だった私の成績も,現文や古典だけは良かったです。
でも,選択したのは,理系。

……いろんな人に,卒業する気があるのかと聞かれました。

確かに国語は大好きでした。さらに言えば,数学はクラスで下から3番目以上を取ったことがないくらい苦手でした。
でも!!それ以上に,歴史が駄目だったんです。苦手,じゃない。嫌い。
数学は苦手。でも,嫌いじゃない。むしろ好きでした。

だから,私は理系に進みました。
友達に「理系に進むなんてすごいね!」と言われて,『えっ,選択肢に○書いただけじゃん』と返してしまったのを,今でも鮮明に覚えています。
それからがほんとに大変でした。

やっぱりというかなんというか,理系の数学の授業には全然ついていけなくて,テキストのくせに解説が解読不可能で,ああ私ってなんて馬鹿…と何度も泣きました。


受験も,私はどうしても数学を受験しなくちゃいけませんでした。でも,成績は目もあてられない。
当然です。今までろくに勉強してなくて,基礎がなかったんです。

皆が受験用の問題集をすらすら解いてる時,私はひたすら教科書の例題を解いてました。
皆より,少しどころか周回遅れ並に遅れていた私は,毎日焦りで泣きそうでした。

友達と放課後学校で勉強して,分からない所は先生が教えてくれて,下校時刻になったら図書館の自習室で勉強しました。

友達と一緒でも,いつものダラダラ感は一切なく,むしろ,ライバル意識が凄かった気がします。6人くらいで,静かな教室の中,参考書をめくる音とシャーペンが走る音しかしませんでした。
たまに,教科書の例題すらまともに解けない自分がすごい惨めになりました。
そういう時,そっと抜け出して近所の神社に行きました。砂を踏む音と頭上の真っ赤な紅葉がなかったら,あんなには頑張れなかった気がする。


結局,第一志望の大学には落ちてしまったけれど,当時の成績の伸びはけっこうなものがあって,この時私は初めて,頑張れば結果が返ってくるんだと,知った気がしました。たとえそれが実らなくても。

大変だったけど,あの時頑張って良かったと思います。

実習という,きっと受験みたいに大変な時期が近づいています。
今度も,周回遅れでも頑張れば結果が返ってくるんだと信じています。

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