サイボーグ009

□分かちうるものが、あるのだとすれば。
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メンテナンス室の白い壁、堅いベッド、天井の照明。

それらを見るのはもう何度目になるだろうか。
眩しい照明を見つめながら、飽きもせず、毎回自問する。

そんな事を考えている間に麻酔がカラダの中を廻り出す。

うつらうつらと、視界が曖昧になる。


――このまま二度と目覚めなければいいのに


最後にぼんやり思い、彼は目を閉じた。





分かちうるものが、あるのだとすれば。
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