ONEPIECE

□永遠と一瞬 永遠
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永遠と一瞬 永遠






五月の夕方の空は見事な碧色だった。
太陽はもう殆ど落ち、西の方を痛ましい程に真っ赤に染めていた。

カクは空を見上げる。

昔から、高い所でのんびりと空を眺めるのが大好きだった。

目を瞑り、息を吸う。夕飯のにおい、タバコのにおい。
むせかえる程のにおいの中に、自分の望んだものはなかった。

だからこそ、自分の記憶の中で鮮明に描く。


「希望の色は空色
見上げるけど飛べないまま」


潮のにおい。海。街。雲。空。



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