ONEPIECE

□アルトルイストとエゴイスト
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たまに感じることがある。
アイツのこと。

アイツは言う。
俺は耳を塞ぐ。
それでもアイツは狂ったように叫び出す。
俺は吐き気がする。




「血」
「血、血ガ、欲シイ」
「サァ、早ク」


アイツは俺の五感を拘束し、支配する。
俺は気づかないふりをする。
もがくこともせず、ただ気づかないふりをする。
俺はお前に気づいてない。
だからお前も俺に気づくな。
俺はここになんていない。
消えろ、消えろと何度も呟く。

でもアイツは脳でさえ呑み込もうとする。

そしてやがて全てを麻痺させる。


神経も、理性も。



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