その他

□宇宙理論哲学
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俺は宇宙船の上に立って、真っ暗な空を見上げていたんだ。
宇宙服は着ていないのに不思議と苦しくなかった。


「ハチマキ」


その声で俺は振り返る。
そこは宇宙船のハズなのに、真っ暗な闇が漂っているだけだった。


「答えは、見つかったか?」


アイツはまた性懲りもなく現れる。
何もかも見透かしたような目で俺に問いかける。

何も答えずにいると、近づいて来て俺の腕をグッと掴んだ。


「やっぱり、無いんだろ?」


ウソツキ、と耳元でアイツが囁く。
掴んでいた腕を放し、今度は胸を突き、宇宙へと押し出した。

俺のカラダは宇宙に投げ出される。





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