song

□闇に南瓜提灯、香りは甘く
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だんだん暗くなってきた
そろそろ宵の口かしら


窓辺に吊るした
小さい南瓜提灯に
淡い炎を灯して


紅茶の横に
可愛いアメを添えましょう


ああ
頬に当たる夜の風が
かすかに甘い香りがする


風に吹かれ
淡い炎が揺らめいて
ふっと消える


気付けばもう月夜


闇に残ったのは
甘い香りと
紅茶の湯気が
くゆるだけ


2008.10.30

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