-夢世界-
□CERTAIN ROYAL PRNICESS's STORY -序ノ章-
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「 」
少女は唯仰向けになっていた、
唯。
頭の中には何も無い。心も虚ろだった。何もかも・・・少女のスベテが。
少女は・・・何も解らないというより、何も知らないと言った方が適切だろう。
自分が一体誰なのか、何をしているのかも。もっとも自分が生きているのかさえ知らない。
『おまえには、我が一手として旅をして貰う おまえは我が願いの要となるのだ』
少女の虚ろな頭の中に男の低い声が響いてきた。
そして少女は消えた。
その空間から男の声の余韻と共に。