短編

□過去拍手
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「タロさん、チュー!!」


私は小さい頃から一緒に住んでいる
ペットのポメラニアン、タロさんにチューをした。




「いーなー。」

そこにレンが登場。




…待てよ待てよ


この「いーなー」

は、私がタロさんにチューしたことに対して?!

それとも
タロさんにチューできることに対して?!


・・・・微妙!!!!




「あ、あの、する?」


とりあえず曖昧な言葉のキャッチボールをレンにかけると
彼は笑顔で、うん!といった


そして、
レンはタロさんをよいしょっと
といって退かすと、

「やったー、ボク、コレしたかったんだー!」


レンは私のおひざにちょこんと座り始めた。



「レン?」
「はい、なんですか?マスター!」
「これがしたかったの?」
「はい、だっていつもタロさんばっかり抱っこしてたし。」


そういえばそうかも、
と思い、少し反省。


「あと1こだけ叶えたいこともあるんですけど、
今はいいです。」

今はコレで十分です。

というレン。


なんと!
そんなに我慢強い子に育ててしまったのは
私だわ!!!!
と、情けなくなり


「いいよ、叶えてあげる!」

というと、
レンは

「本当ですか?!」


と、目を輝かせて






チュー…






「マスターとチューしちゃった。」



えへへー

と照れるレン


場所は無難なほっぺ…


ではなくて。






まぁ、

どこかなんて言わなくてもわかるでしょう?







ま、
レンは可愛いから
許すさ!





.
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