GIFT

□我儘姫
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「レーン」



「何だよ」



今ゲームしてるんだよなんて軽くあたしの言葉を受け流すレン



…構ってよ



「遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで」



「うるさいなぁ」



「遊べーっ!
さぁっ!遊びなs「アホか」



酷いいっ!



気づいてよ気づいてよ気づいてよぉぉぉっ!



「…レン」



「何?」



「気づいてないの?」



小さく細い声で言ってみる



「何が…?」



「…やっぱいいや」



座っていたソファーから立ち上がって部屋に戻ろうとする



「まてよ」



パシッと手を掴まれた



「気になるだろ」



…言えない



「は…恥ずかしいから…ヤ」



「いいから言えよ」



俺ら二人で一つだろ?と言われてますます恥ずかしくなる



あぁ、あたし、ベタぼれだ



「あたしさぁ…
レンじゃなきゃ…我儘言いたくない」



「…はい?」



あぁっ!だから言いたくなかったのよ!



「やっ…やっぱ忘れていいから!」



「…俺だけに我儘言うの?」



無駄に俺だけにを強調するレン



ちっ…近いよっ…



「ふーん…?」



ニヤニヤしながら近づいてくるレン



えええ何?



「じゃあ俺も
リンだけにしか我儘言いたくないなぁ…?」



ニヤリと笑って首筋にかじりついてくるレン



ピリッとした痛み



「ひぐっ…」



わけわからない声をあげてしまった



「ふぁぁ…」



「お願い聞いてよね?」



耳元で囁かれた



恥ずかしいから!



羞●心だよもう!



「いいでしょ?」



もう一度囁かれた言葉に



あたしは頷くしかできなかった




我儘姫



(うぅ…腰痛い…)
(何言ってんだよさっきはあんなに(言わないでぇぇぇっ!?))

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