拍手ログ 連載
□拍手連載学園パラレル
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学園パラレル 1
「彼女出来たんだって?」
「なんで知ってるんですか?」
「おまえ自分がどれだまわりに注目されてるか解ってねぇんだな」
「僕がですか?僕なんて誰からも注目されていませんよ」
「はあ....今日何人に詰問されたと思ってんだよ」
「エドワードさん?」
「いやなんでもねぇ....それより今まで誰とも付き合わなかったのに突然彼女が出来たなんて驚いた」
「....そうですか」
「今までたくさんの女の子に告白されただろ?なんで彼女なんだ?」
「あ....えっと....彼女と僕小学校からずっと一緒なんです」
「もしかして初恋の人とか?」
「....」
「アルフォンス?」
「....ずっと好きだったって言ってくれて....高校も僕と一緒が良くて凄く頑張ったって....それが....」
「ん?」
「僕と重なって見えたんです」
「え?聞こえない」
「いえ何も....それが嬉しくて友達からお願いしますと言いました」
「....ん?あれ?じゃあまだ付き合ってねぇの?」
「えっとまあ....そうですね」
「なぁんだそっか」
「でも僕のこと本当に好きでいてくれてるの見ていて解るのでお付き合いすることになると思います」
「え....あっ....そう」
「はい」
「そっか」
「はい」
「えっと....おめでと」
「....ありがとうございます」
「おう」
「....」
「でも内緒にされたの傷ついた」
「え?」
「なんでも話してくれるって....信じてたのにさ」
「....」
「知らなかったこと....ショックだった」
「エドワードさんだって秘密にしてるじゃないですか」
「え....何を?」
「マスタング先生とお付き合いしていることをです」
「え....はっはあ?何おまえあんな噂信じてんの?」
「信じてませんでしたよ」
「じゃっじゃあなんでそんなこと言うんだ!?」
「見たんです」
「何を?」
「化学準備室でエドワードさんと先生がしていることをです」
「........え?」
「見ました」
「おっおまえ覗いたのか!?」
「覗きの趣味なんてありません」
「でも見たんだろ!」
「化学準備室に用事があったので行ったら話し声が聞こえてきて....先客なら後にしようとドアに近づいたら少し開いていたんです」
「ドアが....開いてた?」
「絶対に見たくなかったものを見てしまいました」
「あのっアルフォンスっ」
「心配しないで下さい他言はしません」
「アルフォンス俺っ」
「生徒に手を出すなんて....と一瞬は思いましたが愛し合っているなら良いんじゃないかと思いました」
「アルフォンス俺あいつとは付き合って....」
「お似合いだと思いますよ....美男美女ですしお話も合いそうですよね」
「ちょっ俺の話聞けよ!」
「でも学校内でああいうことするのは止めた方が良いと思います....誰に見られるか解らないんですよ」
「アル....フォンス」
「軽率だと思います」
「....」
「人のことをとやかく言うのは嫌ですがこれからは謹んだ方が良いと思います」
「....」
「場所は選ぶべきです」
「....解った」
「....」
「....」
「エドワードさんにだけは傷ついたと言われたくないです」
「え?」
「僕がどれだけ傷ついたか解らないくせに....」
「アルフォンス?」
「....昨日今日に始まった関係ではないですよね?」
「あ....」
「言いにくいのは解りますがちゃんと話してほしかったです」
「....」
「あんな形で知りたくなかった」
「ごめん」
「本当は一生知りたくなかった」
「え?」
「まあ2人のことは僕には関係ないことなので別に良いですけどね」
「....え?」
「だから僕のことにも干渉しないで下さい」
「あ....アルフォンス....」
「先生とお幸せに....エドワード....姉さん」
「アルフォンス俺は....」
「血の繋がりはないけれど僕たちは姉弟....姉さんの幸せを願っていますよ」
「....」
「もうこの話題は止めましょう....仕事早く片付たいんです」
「え?なんで?」
「待ってくれてるんです....彼女」
「そう....なんだ」
「はい」
「........うん解った....でっでもこれだけは聞い....」
「何も聞きたくありません!」
「....」
「....」
「アルフォンス怒ってるのか?」
「....」
「なあ?」
「別に....怒る理由なんてないでしょう?」
「でも顔が怒ってる」
「こういう顔です」
「嘘....有り得ないくらいいつもにこにこしてるだろ」
「お願いです....もう話したくないんです」
「....」
「....僕の方は終わりましたもう帰って良いですか....会長」
「え?あ....うん」
「ではお先に失礼します」
「あっあのさ!」
「....なんですか?」
「俺たちもう一緒に帰ったりとかって出来ないのか?」
「....」
「なあ?」
「お互い相手がいるんですから一緒に帰る意味ないですよね」
「俺は....」
「待たせてますから....」
「あっうん....じゃあ続きは家で話す」
「....」
「良いだろ?」
「聞きたくありません」
「アルフォンス!」
「じゃあ失礼します....会長....いやエドワード....姉さん」
「あっアルフォンス........あれ何これ?なんで濡れてんだ?....もしかして泣いてるのか?あはは何やってんだろ....俺」