パロディ
□許容は....
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「そういえばエドワードには弟がいるんだってな」
「あっはい....でもどうして知ってるんですか?」
彼の言葉に心底驚いた
エドワードさんは自分のことを話たがらない
自分のことを少しずつ教えてくれるようになったのは恋人になってからだった
そんなエドワードさんが彼に弟がいると教えたことが凄く不思議で仕方がなかった
「いやこの前エドワードが久しぶりにここに来ただろう?
その時俺は久しぶりに弟が両親と一緒に会いにくるから急いで帰ろうとしてたんだよ
それを言ったらどんな弟なんだって聞かれて弟とは歳がだいぶ離れているから可愛くてしかたないって話をしたんだ
そうしたら自分にも弟がいるからそういうの凄く解るって言われたんだ」
その話を聞いて納得がいった
エドワードさんが弟さんを凄く愛おしく思っていることは話をする時の表情だけでとてもよく解る
彼に弟がいて可愛がっているという話にきっと親近感を覚えたのだろう
安心してほっとしてると彼がまた言葉を続ける
「その弟とアルフォンスが瓜ふたつなんだって?」
エドワードさんに弟さんがいることは知っていた
その弟さんを愛してやまないことにも気づいていた
しかしその弟さんが僕に凄く似ていてしかも名前も同じだとは彼の口から聞くまで知らなかった