パラレル
□近くて遠い
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僕とアルとエドワードさん
アルとエドワードさんは姉弟で僕は2人の従姉弟
家も近いこともあって小学生の間は3人でよく遊んだものだ
そんな関係もエドワードさんが中学にあがるとぱたりとなくなり遊ぶとなるとアルと2人きりになった
アルとの友人関係は学校も同じなのでそのまま続いたがエドワードさんとは家が近いといえど会うことはほとんどなくなった
そしてエドワードさんが名門女子高に入学してからは1度も会わなくなった
「ねぇアルフォンス今日姉さんが会いたいって言ってるんだけど家来れる?」
放課後教室を出ようとする時にアルが言った言葉に心底驚いた
エドワードさんとは軽く3年は会っていない
今更僕に何の用があるというのだろうか
「エドワードさんがそんなこと言うなんて珍しいね?エドワードさんが高校に上がる前くらいから1度も会ってないのに改まってなんだろう?」
「うん....僕からは言えない....姉さんから聞いてくれる?で大丈夫?来れる?」
特に用事もないので僕は良いよと返事をした