パラレル

□心はずっと一緒
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「なあアルフォンスは俺のこと欲しいって思うか?」

凄く凄く勇気を出してようやくその言葉を零した



手を繋いで大人のキスをしたあの次の日から俺たちはまた『ちょうけんぜんなおつきあい』の日々を送っている

手を繋ぐことさえなく駅からの道のりをただ歩いて帰るだけ

そしておやすみなさいと言うアルフォンスの後ろ姿を見送る日々

いやおかしいよねこれ

まあ毎日キスしろとは言わないがせめて手は繋ごうよ

また俺から言わないといけないのか

いちいち手を繋ごうと言わないといけないのか

自然な流れでそうなると思うのだが何故か俺たちは並んで帰るだけの関係に逆戻だ

アルフォンスは俺と何かしたいとか思わないのだろうか

離れ離れになるまでもう日がないというのにアルフォンスはいつもただ俺の横で笑っているだけなのだ

普通男の方ががっつくもんだと思うのだがまあ俺の身体魅力無いからな

細すぎるから全然柔らかくないし胸もかろうじてあるって程度だし抱き心地とか凄く悪そうだ

そういうことだけじゃなくてどこか行きたいとかそういうことも言ってくれない

俺たちは本当に恋人同士になったんだよな

そう考えて少し不安になってきた

告白を受け入れてくれたし抱き締めてくれたしキスもしたし大丈夫

そう思うのだけれどやはり少し不安だった



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