パラレル

□頼れる人護りたい人
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恋人同士といっても高校生と大学生では色々違いうまく時間が合わなかった

僕たちは週に1回くらいしか会うことが出来なかった

それでもとても幸せでエドワードさんもいつも笑ってくれていた



初めてエドワードさんを抱いたのは両思いになって半年くらい経ったあの日

その時のことを僕は一生忘れないと思う



エドワードさんはいつも1歩引いてしまう僕を引っ張ってくれる

初めて身体を重ねた日もそうで男前に僕を誘ってくれた

そんなエドワードさんを頼もしく思い引かれるままベッドに倒れこんだ

見つめると優しく微笑んでくれていてとても安心出来た

夢中で服を脱がせて綺麗で滑らかな肌や柔らかい膨らみに触れる

初めて見るエドワードさんの全てにそして触れることに必死で全く気づかなかったのだ

エドワードさんがずっと震えていたことに

僕も初めてだけれどエドワードさんだって初めてだったのだ

怖くない訳がない

そのことに全く気づけなかった

「アルフォ....ンスおねがっ....ちょっ....と待っ....てくれ」

下に触れようとした時初めてあげた震える声

見上げた目は不安に揺れていてシーツを掴んでいる手も小刻に震えている

そんな姿を見て初めて気づいた

僕の為にずっと怖いのを我慢してくれていたのだ

怖くて待ってほしいという気持ちをずっと抑えていたのだ

「ごめっ....お願いちょっとだけ待って....くれ」

僕のシャツをぎゅっと握ってかたかたと震えている

「ごっごめん止めちまって....でもちょっと....」

ぎゅっと閉じた目には涙が滲んでいた

震える身体を引き寄せて強く強く抱き締める

「すみません....エドワードさんごめんなさい」

そして震えがおさまるまでずっと抱き締めた

「ごめんな....自分から誘っておいてこんな....ほんとごめん」

エドワードさんが僕の胸に顔を埋めて震える姿なんて初めて見た

「怖かったですか?すみません余裕なくて....」

「うんごめんな....ちょっと怖いどうにかなっちまいそうで怖かった
でも....でもな嬉しい気持ちもあるんだ....だからちょっとだけ待ってほしい」

「はいどれだけでも待ちます」

エドワードさんがぎゅうっと抱きついてきて頭を撫でていると少しずつ震えが治まってきた

この時初めて気づいたのだ

どれだけ男前で頼りがいがあっても護るべき女性だったことを

いつも強気なエドワードさんが初めて見せた恥じらいや涙

繋がった時に嬉しいと泣いてくれたこと

それがとても愛しくて一生この人を護りたいと思い心の中で誓った



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