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□ボクの先生はヒーロー
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僕の先生はヒーロー

15 帰ってきた敵



 木ノ葉隠れの忍び達が里の方々へ散り、敵の姿を探し求めている。

 そんな彼らをあざ笑う声が響いた。

『フォッフォッフォッフォッ』

 多くの者が見上げる空に、一定のリズムで肩を振るわせるフォックス星人の姿がある。

『ドウシタ、木ノ葉ノ忍者ドモ、ワレワレを見ツケルコトもデキヌカ?』

 抑揚がないにも関わらず、明らかに見下した色を含んだ声。

 不快なだけのその言葉に、誰もが空を睨んだ。

『デハ、戦ウ相手ヲクレテヤロウ!』

 その声と共に上空から衝撃と爆音を伴った巨大な影が里へ落ちてくる。

『行ケッ、キングフォックス2世ッ! 木ノ葉の忍ドモを蹴散ラスノダッ!』

 轟く衝撃と立ち上る砂煙にしばらくの間、里中が静まり返った。

 じわりと浮き出す巨大な影が動き出す。

 立ち上がる体の向こうに、複数の長大な尾が揺らぐ。

 閃く度に砂煙を引き裂く爪。

「……九尾?」
 
 里のあちこちからもれる呟きは徐々に叫びに変わっていった。

「九尾だーっ!!」

「退避ーっ!!!」

 混乱しだす忍たちの只中へ、それは1歩を踏み出す。

 かつての悲劇を繰り返すかのように。

 
【続く】
‡蛙娘。@iscreamman‡
[http://id54.fm-p.jp/120/iscreamman/]

WRITE:2006/01/18
UP DATE:2006/02/02(PC)
   2008/12/05(mobile)
 
 
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