カカイル2
□悪夢の童話
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「この、痴れ者がーっ!!!」 逆に3代目の強烈な左ストレートが大蛇丸を襲いました。
続いて右フック、左のローキックのコンビネーションから巻き込むように子安キック。
大蛇丸がダウンしたところをグラウンドへ持ち込み、一挙に恥ずかし固めへ持ち込みました。
流石、3代目火影。
亀の甲より年の功。
総合格闘技もお手の物。
なんという試合巧者。
狡猾な狼、大蛇丸も3代目の怒涛のラッシュ&恥ずかし固めには成す術もありません。
必死の形相でタップし、ギブアップをアピールしました。
しかし3代目はホールドを緩めることもなく、勝ち誇った声で言いました。
「ほっほっほっ、どうじゃ、少しは反省したか? カカシよ……ん? おぬし、大蛇丸かっ!?」
「……さ、3代目……あなた、カカシくんと間違って、この私を……こんな目に……」
悔しそうに大蛇丸がいいます。
実は3代目は狩人のイルカを誰よりも可愛がっていて、そのイルカに隙あらばちょっかいをかけてくるカカシを懲らしめるために4代目と一芝居打ったのでした。
けれど、その罠に掛かったのは大蛇丸。
3代目は青くなりました。
こんなことをしている間に、カカシがナニをしでかすか分かりません。
3代目は大慌てで大蛇丸のホールドを解き(ながらも関節にダメージを与えるのは忘れず)、イルカの家へと向かいました。
案の定、イルカの家ではカカシが送り狼となって、イルカに襲い掛かろうとしています。
イルカも必死で抵抗するのですが、カカシにはかないません。
なにしろイルカ最大の武器、無敵の笑顔はカカシを喜ばせるだけなのですから。
1枚、また1枚と着ている物が脱がされてゆき、とうとうカカシの不埒な手がイルカの肌をまさぐるところまできてしまいました。
鼻息荒く自分にのしかかってくるカカシから逃れることもできず、イルカが覚悟を決めてしまおうかと思ったときです。
「カカシーっ! ナニをしとるかーっ!!」
大音声と共に、3代目はイルカの家へ踏み込みました。
そしてほぼ同じ頃、悪い予感がした4代目も到着です。
「カカシ。いいつけを守らなかったね……」
2人の火影の登場に、カカシは青ざめ、イルカは勇気付けられました。
イルカは乗っかっているカカシを蹴落とし、脱がされた衣服を急いで着ます。
その間に、カカシの胸倉を四様がイルカに負けない笑顔で掴み上げました。
そうして、森の狼大蛇丸と、里のケダモノカカシが退治された木ノ葉の里で、イルカはいつまでも幸せに暮らしたのでした。
【了】
‡蛙娘。@ iscreamman‡
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WRITE:2005/01/20
UP DATE:2005/01/20(PC)
2009/11/05(mobile)