カカイル2
□悪夢の童話
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特に子供が大好きで、ずっとナルトやサスケを狙っていたのでした。
イルカの父はそれを知っていましたが、財産欲しさに大蛇丸を妻にしていたのです。
そしてカブトは野心的な男でした。
にやりと笑って請け負うと、庭で1人遊んでいたナルトをこっそりと調理場へ連れ去ってしまいました。
それ以来、ナルトの姿はぷっつりと見えなくなってしまったのです。
カカシとサスケは必死でナルトの行方を探しましたが、何の手がかりもつかめませんでした。
またしばらくして、大蛇丸はカブトに言います。
「ナルトくんの次は、サスケくんを食べてみたいわ……オーロラソースで」
「お任せください。大蛇丸さま」
そして、その日からサスケの姿も消えてしまいました。
カカシは悲しみました。
こんなことをイルカが知ったらと思うと夜も眠れません。
またしばらくして大蛇丸はカブトに言います。
「……カカシくんも食べてしまおうと思うのだけど」
「食中りしませんかねえ……何しろ、100年寝とぼけていた化け物ですし……」
「そうなのよねえ……でも、意外にイケそうな気がするのよ」
「わかりました。なんとかしてみましょう」
カブトは大蛇丸にそう告げて、カカシの元へ行きました。
「カカシさん。大蛇丸さまが今度はアナタを食べたいって言っているんです」
「今度? じゃーナルトとサスケは……」
「ああ、ご心配なさらずとも、2人とも無事ですよ。流石の僕も人を料理して平気でいられるほど、悪人じゃありませんからね」
大蛇丸様には、ナルトくんだといって子ヤギのシチューを、サスケくんだと言って子羊のグリル・オーロラソースをお出ししたんです。
「2人には、料理場の地下の食料庫でおとなしくしていただいていますよ」
べらべらと喋って、にやりとカブトは悪人のような笑みを浮かべます。
カブトの喋りと大蛇丸の所業にぶっつりとカカシは切れました。
「そうか、ならオレはこれを大蛇丸に食らわせてやろう……」
そう言い様、カブトもろとも大蛇丸を雷切で葬り去ってしまいました。
それからすぐに戦争が終わってイルカももどり、カカシ、サスケ、ナルトの4人はいつまでも幸せに暮らしたのです。
【了】
‡蛙娘。@ iscreamman‡
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WRITE:2005/01/20
UP DATE:2005/01/20(PC)
2009/11/05(mobile)