Nessuno Vive Per Sempre
□小夜鳴き鳥は死の運命、
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小夜鳴き鳥は死の運命、
雲雀は夜明けを告げる歌。
〜 閑話3 〜
ねーちゃんキック 「綱吉! 君からも言ってやってよっ」
「え? いきなりどうしたんですか? 恭弥さん」
「小夜が群れた草食動物に因縁つけられて、蹴散らしてるのは君も知ってるだろ!」
「はあ、聞きましたね。この間…」
「あの子、文字通り蹴り技主体に草食動物どもを一蹴するんだけど…」
「けど?」
「あの子、下着と制服しか着てない」
「…え?」
「それなのに、カポエラとかテコンドーみたいな動きをする」
「…は?」
「だから、戦闘になれば、スカートが捲れ上がって…下着が見えるんだよ。というか、見せてる。パンチラ大放出だ」
「ちょっ、パンチラとか言わないで! それより、小夜さーんっ!!」
「なんだい? 2人して」
「さあ、綱吉。君が言い聞かせて」
「…小夜さん、お願いですからスカートの下にスパッツかなんか履いてください」
「なぜ?」
「な、なぜって…。えーと、女の子が下着とか見せちゃダメなんです!」
「ふぅん。だけどさ、楽なんだよ。草食動物どもの動きが止まって」
「わざとっ!? 恭弥さん、ダメです! この人、常識とか羞恥心とかないですっ!」
「うん。それは分かってる」
「(そういやこの人も…)じゃあ、ほら、小夜さんの下着見たさに暴れたりする人も出るだろうし、風紀が乱れるからダメです」
「ああ、それだね。小夜、風紀委員会から通達だ。君は制服の下に体育着を着用すること」
「私が従うとでも?」
「君の性分は僕も理解しているから、無理にとは言わない。でもね、その辺の草食動物に下着なんか見せるんじゃないよ」
「なるほど。見せなければいいんだね?」
「うん。あと見せたら、記憶吹っ飛ぶくらい痛めつけてから僕に引き渡して」
「いいけど」
「(…引き渡して、どうするんだろう?)」
「もちろん、何もかも忘れるよう、徹底的に咬み殺す」
「(やっぱりかっ!?)小夜さん! お願いですから、今回は恭弥さんの言うこと聞いてーっ!」
「…分かったよ。君たちがそんなに言うなら、聞いてあげる」
「ありがとう、小夜さん! よかったですね、恭弥さん!」
「うん」
「その代わり」
「え?」
「君たちにも、なにかしてもらおうかな(にやり)」
「なにかって?」
「そうだね。綱吉は保健委員会の手伝い。明日から、私がまとめる書類を風紀委員会に届けて」
「(ああ、恭弥さん怖さに保健委員が押しつけあって書類遅れるって言ってたな)うん。それくらいなら」
「恭弥は、これから買い物に付き合いな」
「…分かった(嫌な感じがする)」
「え? 2人で?(大丈夫かな…)」
「ああ、綱吉も来るといい。2人が私に了承させたんだし、責任持って購入に付き合って」
「買い物って体育着ですか? 小夜さん、持ってなかったの!?」
「うん」
「別にわざわざ出なくても、草壁に用意させれば…」
「言っただろう、恭弥。君たちが望んだんだから、君たちで用意すべきだ」
「…分かったよ。僕を財布や荷物持ちに使おうとはね。行くよ、綱吉も」
「は、はいっ」
write by kaeruco。@iscreamman
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※あまりにもパンチラ大放出な小夜さんに、恭弥さんの風紀魂もしくはシスコンが炸裂しました。もちろん、これまで小夜さんがパンチラ大放出で蹴散らしてきた&それを眺めてた草食動物は記憶なくなるまで咬み殺してた模様。
※小夜さんはねーちゃんキック(スカートぴらってして急所をゲイーンってするの)を気に入っているので、今後も多用するハズ。
※次回、お買物先で既知との遭遇。
(初出:2014/04/12
最終更新:2014/04/12)