Nessuno Vive Per Sempre
□小夜鳴き鳥は死の運命、
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小夜鳴き鳥は死の運命、
雲雀は夜明けを告げる歌。
〜 閑話6 〜
勘違いラプソディ 「…はあ」
「人の仕事場で辛気臭い溜め息吐くのやめな」
「だったら、僕を見かける度に戦闘を仕掛けるのをやめるか、その度に僕へ報復をしてくる妹さんをどうにかしてください」
「小夜は小夜、僕は僕だ。お互いの行動が邪魔にならない限り干渉なんてしないよ」
「…君たちは、どこまで唯我独尊なんですか…」
「…君、その言葉、本来は『誰もがこの世界にただ1人の存在で尊い』って意味だって理解してるかい?」
「な、なんですって!? そ、そんなつもりではありませんっ!」
「じゃあ、そんな事より、さっさと用件を済ませて帰りなよ。じゃないと君に殴りかかりそうだ」
「そうですか。いえ、そうですね。君はそういう人間でしたね。では、こちらの書類に目を通して署名捺印をお願いします。控えはそちらで保管を」
「分かった。しばらくかかるから、そこに座ってな。副委員長、彼にお茶」
「はい」
「おや、珍しい。君が僕を客として扱うなんて」
「なに、不満なの? なら、侵入者として咬み殺そうか?」
「いいえ、遠慮します。藪(君)を突ついて蛇(妹さん)を出すのは御免被ります」
「なら、黙ってな」
「…お待たせしました、どうぞ」
「ああ、ありがとうございます。いただきます。君が副委員長の草壁くん、でしたね。先日は迅速かつ丁寧な対応をどうも。うちの役員も感心してました」
「過分なお言葉、痛み入ります」
「失礼しまーす。保険委員会の書類を届けにきましたー」
「わざわざありがとうございます、沢田さん。委員長に代わり、お預かりします」
「草壁さん、お願いします」
「おや、君は確か、沢田さんの…奈々さんの弟さん、でしょうか?」
「え? あ、凪ちゃんのお兄さんですよね? オレ、沢田綱吉です。よく間違われるけど、沢田奈々は母です」
「…そ、そうですか。それは、失礼を…」
「ちなみに限りなく母子家庭な状況ですが、言い訳するにも稚拙な理由で滅多に家に寄り付かない碌でなしのマダヲな父親らしき存在も
一応いるらしいんですけどね」
「…ソウデスカ…(笑顔が怖いです)」
「綱吉、用事はこれだけかい?(笑顔が怖いよ)」
「あ、はい。お仕事中お邪魔しましたー(ぺこり)」
「…あの、雲雀恭弥」
「なんだい、六堂椋生?」
「沢田綱吉はあんな感じでしたっけ?」
「小夜から聞いてるだろ? 綱吉は僕らの幼馴染みとしてもう10年も一緒に過ごしてる」
「…つまり、君たちの影響を受けまくっている、ということですか…」
「当然だろ。だから綱吉はあの頃の草食動物のままじゃない。僕と小夜で鍛えたんだ。肉食動物とも渡り合えるさ」
「…なるほど、分かりました(雲雀兄妹と彼の3人が相手となると)」
「待たせたね。原本は君の方で保管するんだろ?」
「はい、確かに。それでは、失礼します(関わらないほうが得策というものですね…)」
write by kaeruco。@iscreamman
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*うっかりup忘れていた閑話の閑話。
*雲雀兄妹&綱吉くんと六堂兄妹の関係性がある程度固まったら続編始めます。
*たぶん、あと2〜3話。
(初出:2014/12/02
最終更新:2015/06/06)