Nessuno Vive Per Sempre
□復活資料室
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復活 嫌われ資料室
財閥 嫌われ小説で悪女の経歴で一番多いと思われるのが
財閥令嬢ですが、そもそも財閥とはなんぞや…となるのがしがない庶民。
調べてみたら《ただお金持ちな家》ではないようです。
☆財閥 財閥とは企業形態であり、巨大なコンツェルン──同一資本に統合された各分野諸企業による独占形態──を形成する一門。
例えば、お爺さんが会社を大きくした資本を元手に、息子や孫達に各分野で起業させていった一族会社がさらに大きく多岐に渡って事業展開している状態でしょうか。
こういった財閥の令嬢ともなれば、多少の浮き世離れや世間知らずはともかく、それなりの教育なり自覚なりあって然るべきな気もします。
大方の嫌われ悪女の言動はどこか成金臭いと思いますよ。
あと、財閥一家が家長夫婦と娘一人というのも有り得ないですね。
巨大財閥=大家族なわけですから、煩い親戚がわんさかいるのでしょうねぇ。
☆財閥解体 財閥と聞いて、一番疑問に思うのが「日本の財閥って戦後に解体されてなかったっけ?」ということです。
日本史の最後の方、もしくは現代社会の最初にちょろっと出てきましたよね?
GHQによる《財閥解体》が。
これは1945〜1952年にかけて行われていた占領政策ですので、詳細は教科書なりウィキ先生なりで確認していただくとして。
1997年の独占禁止法の改正による実質的解禁まで──旧財閥系とか総合商社とか似たり寄ったりな企業体も多々あったようですが、戦後の財閥解体も財閥本体から積極的に行われた部分もあって、日本において財閥を自称する企業体は存在しないようです。
ですので、嫌われ小説で悪女さんが「財閥令嬢」を自称した場合、並中生は「え?財閥って戦後に解体されたんじゃなかった?」とざわつくのが正しい気がします。
あと「令嬢」も他人の娘への敬称なので、自称した時点でおかしいと気づくべきですね。
☆イタリアの財閥 日本では解体され、自称する巨大企業も稀な財閥ですが、世界には幾つか存在してます。
イタリアの有名どころは4つ。
フィアット、ベネトン、フィニンヴェスト、ウニクレーディト。
これだけの規模がある企業が財閥なんですね。
例え本家のお嬢様のご意向でも、そこに働く数万人の社員や株主の生活かかってますからそうそう左右されることはないと思いたいです。
(初出:2013/11/22
最終更新:2013/12/08)