カカイル

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 もう我慢の限界にきているのだろうカカシを見上げて、イルカは少し考える。

「……カカシさんの、好きにして……ください」

「そーゆーコト言われると、加減、できなくなりマスッ」

 その言葉と同時に、カカシが腰を引いた。

 ギリギリまで一気に引き抜かれ、奥まで突き上げてくる。

「……うぁっ……はっ……んんっ……」

「はっ……あっ」

 揺さぶられながら、イルカは欲に溺れていくカカシの顔に見とれていた。

 青白いほどの肌や整った造作で冷徹にも見えるその顔が、上気し悦楽に酔って歪んでいく。
 その顔だけで、達してしまえそうだった。

「ふぅ……ふっ……あぁっ」

 けれど、その律動にイルカもあわせようとする間もなく、カカシは果てる。

 荒く息を乱しながら再び胸に落ちてくるカカシの顔を撫でてやると、申し訳なさそうに懐いてきた。

「……ごめんなさい。置いてきぼりに、しちゃって……」

「仕方ないですよ、お互い初心者なんだし……」

「怒ってませんかー?」

「これで終わりって言う気なら、流石に怒りますけど……」

「あ、それはご心配なく! すぐに復活しますし、今度はもっと持ちますから!」
 
 無邪気に宣言してくれる上忍に、一抹の不安を感じながらも、イルカは彼の背に腕を回す。

「愛してますよ。カカシさん」

「オレも、愛してます。イルカ先生」

 腕を強く絡め、誓うのように口付けた。

 欲に浮かされてはいたが、いつの間にかイルカの意識は安定している。

 気持ちの全てが、カカシに向かっているせいかもしれない。

 そのことに気付くと、まるで星のない夜に遠く輝く灯火を見出したかのようだと思った。

 
【続く】
‡蛙娘。@iscreamman‡
[http://id54.fm-p.jp/120/iscreamman/]

WRITE:2004/11/30
UP DATE:2004/11/30(PC)
   2009/11/08(mobile)
 
 
4:あるいていこう

 
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