カカイル
□1周年お題
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nartic boy
1周年お題
プレゼント はたけカカシという人は、女にとっては非常にいい男なのだとイルカは思う。
いや実際のところ、顔もスタイルも性格も稼ぎも本当にいい。
それだけでなく金払いも気前もよく、贈り物も好きでそこそこセンスもよかった。
ある意味、恋人としては理想的で完璧な男。
そんな男が、うみのイルカの今の恋人だった。
考えると、自分でも顔が赤いのが分かる。
「……いや、でもあの人、妙に子供っぽいし、甘えただし、嫉妬深いし……」
まるで顔の火照りを冷ます呪文のように、指を折って欠点を論ってみた。
でも、そういうところが可愛かったりするしと呟き、せっかく赤みのひいた頬をまた染めてしまったりする。
「って、こんなことしてる場合じゃないんだよっ!」
先月の誕生日のプレゼントは、さりげなく誘導された気がしていた。
だからこそ、年末のイベントこそはきちんと自分でカカシを喜ばせられるプレゼントをと気負っているイルカ。
しかし、カカシにとってはそうやって頭を抱えて必死で考えるイルカの気持ちこそが最高のプレゼントなのだ。
部屋の外でそろそろ顔出してもいいかな、とカカシはほくそえむ。
「ほんと。カワイイんだから
」
もったいないから、しばらくは、教えてあげないけれど。
【了】
WRITE:2005/10/09
UP DATE:2005/10/10(PC)
2009/11/15(mobile)