「わ、ジロー先輩。」
「ん〜……やっと来たC〜……」
朝の6時30分。
男子テニス部のマネージャーの仕事をするべく登校した私。
一番乗りだと予想したのに反して、最初に来ていたのは有り得ない金色。
「なんでこんなに早いんですか?」
「んー……………」
眠そうなまぶたを一生懸命持ち上げて、ふんわり笑う。
「ふたりっきりで一秒でも長く、一緒に居たかったからだC〜」
「っ……///」
たしかに何時もみんなと一緒だけど……
なんて、可愛いことを言うんだ。
私、絶対顔赤い。
「ねぇ、膝まくらして。」
「え…私、仕事……」
「今日くらい、大丈夫だC〜……早く〜」
本当に眠くて仕方が無いのか、しきりに瞼を擦ってる。
「仕方ないですね…今日だけですよ?」
「うん……おやすみ………」
今私の膝で眠るのは、可愛い金髪の王子様。
「………ちゃん………好き…………zzZ」
「私も、好きです。」
良い夢を。
(あー、ジローがまた寝てるぜ!)(しーっ!静かにしてください先輩!!)(…うるさいC〜………)