風と歩む未来(あした)
□四蹴〜偶然?必然〜
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昨日サッカー部に入部届けを出したので、放課後着替えてからサッカー部に行った。
「集合!今日は始めに新入部員を紹介する、二年生は知っているだろうが2-Aの神流 月だ」
水野に紹介されて前に出た。
「…二年神流だ」
自己紹介をすると、ザワザワと周りが騒ぎ出した。
「おい…、何でクール・ビューティがいるんだよ」
「うわっ!二年の名物天才の片割れじゃねぇか…」
「皆静かにしろ!神流は今日から練習に参加するからな!」
「あ、水野くん…」
「足をケガしてる俺の代わりに走りの強化を手伝ってもらう…、俺のダチで陸上部の副部長をやってる二年の尾田だ」
(やはり水野は完璧俺を男だと思っているのか…。まぁどうでも良いが…)
高井が愚痴を漏らすが水野は一睨みで黙らせた。
尾田が説明してる間にストレッチをすませる。
(ダッシュ&ランをトラック20周か…)
数周走ると殆どの部員がリタイアし、10周目で遂に高井が脱落した。
尾田が馬鹿にしたような顔をして振り向くが、俺と将が残っている事に驚いていた。
その後は残りの周回を全力疾走をしていた。
だが将がこけた事に俺の足は止まり、しかし将はそんな事を気にせずすぐに立ち上がり走り出す。
ゴールした後、将は酸欠で倒れた。
「風祭が倒れたのは驚いたな…。しかし神流は体力あるんだな」
(…もしかして、俺に話しかけてるのか?)
「…別に、これくらいで倒れる方がオカシイから」
「それは俺達がオカシイって事か!!?」
「?そうは言ってない…」
「んじゃどういう意味で言ったんだよ!!」
…高井のデカイ声で皆がこっちを見てる。一から説明するのか…、…面倒臭い。
「……俺は毎日10km以上走っている。だからこれくらいでへばる訳が無い」
「じ、10kmぉ〜?よく走れるな神流、お前おn「休憩終了!」
……ん?水野の声が被ったが、高井は俺の事を女と言おうとしたか?
…あぁ、そう言えば高井とは去年同じクラスだったか…。
その後はランニング等をして、全体の基礎体力を上げていた。
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