乙男☆跡部景吾
□宍戸の彼女!
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「何か気が合うみたいで良かったな!」
「そうだな…」
宍戸も天然!
俺様にこの事態をどうしろと!?
結局、店を出るまで女子2人は盛り上がり続けた。
「今度の試合の時にね」
「またね」
今週の試合の応援も、2人で来る事にしたらしい。
ふと、輪島が俺に近付いて来た。
「跡部君、意外と奥手なんだね。」
「そんなんじゃねーよ」
俺の態度を輪島はクスクス笑うと、「応援するよ」と言って、宍戸と仲良く去って行った。
「あの2人、仲良いね」
「ああ」
俺達も端から見ればそう見えるのだろうか…。
「跡部君!今週の試合、応援してるからね!」
拓実にそう言われて、初めて誰かの為に勝ちたいと思った。
今までは相手を倒せれば、自分が勝てばそれで良かった。
でも今は、この笑顔を向けてくれる拓実の為に勝ちたい。
「拓実、俺は、お前の為に勝つ」
当日は、拓実がお弁当は無理だが、お菓子を作って来てくれる約束をした。
とりあえず、拓実が輪島に影響されてトリシシなどと言い出さないか心配だ。
続く