遥か1・2
□泰継
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「神子、寒くはないか?」
「大丈夫ですよ、泰継さん。」
「そうか。私は先代には遠く及ばない。
お前が何を感じているのかが分からない。先代であったら…」
「泰継さん!誰がそんなこといったんですか。
先代の方なんて私にはどうでもいいんです。
泰継さんが居てくれれば、それでいいんです…。」
「神子…。すまない。」
「どうして謝るんですか?」
「私がいたらないから、お前を苦しめる。」
「何いってるんですか?いつも私を助けてくれるのは泰継さんじゃないいですか。
私は苦しくなんてありません。」
「そうなのか?
しかしお前は私が近くに行くと気を乱すから、私が居ると苦しいのかと。」
「それは、わたしが泰継さんのことが好きだからで…。」
「好き?それはどういう意味だ?」
「どういう意味って、そのままなんだけどなぁ。
一緒に居ることが嬉しいんです。」
「では、私が神子の傍に居ると現れるこの心の温かさとは何なんだ?」
「多分、それも好きってことじゃないですか?」
「そうか。」
泰継はそっと神子を抱えて歩き出した。
「え?泰継さん?」
「私はお前が好きなのだな。
だから、こうして毎日お前と過ごしているのだろう。
さ、もう戻るぞ。」
私と神子がこの先もずっと一緒にあるべきだと星は語っていた。
それが許されるのなら、私はずっと、神子とともにいよう。
☆終☆
なんか分けわかんなくてすみません。
てか、これ日常なのか?
いいんです。これから二人が一緒に居ることが日常になるんで(←ほんとにいいのかよ;)
というわけで、これからも紅桜をどうぞよろしくお願い致します。
2008/11 貴世