ヴェスペリア連載小説

□盗まれた魔核
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世界を巡る命の旋律
永久の理を奏で
蒼き空の元
変わらぬ平和を約束する

穏やかな風に揺られ
花びらがひとひら舞う

流れぬ刻の中
傷付く事も無い
優しい温もりだけが
ここには在る


…でも、それは本当の幸せ?


―ねぇ、何をしているの?


…分からない…


零れ落つ雫
切なき想いの波紋は広がり
心の中響き渡る

真実はどこに眠っているのだろうか
不変の世界にそれを知る術はない


旋律紡ぎ、空へ問い掛けよう


光を失った真実と
止まってしまった歯車を再び廻す風の行方を




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