ヴェスペリア連載番外小説

□好きという気持ち
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そう呟いたユーリはリーフの唇に自らのそれを強引に重ねる

「!!」

予期せぬ事態にリーフは目を見開くが、驚くのはこれからだった

何度も口づけを繰り返し、息苦しさに酸素を求めて薄く開いた唇のすき間から舌を侵入させてきたのだ

「んんっ…ふぁ…ん…」

逃げ惑うリーフの舌を絡めて口内を余すところなく犯す


それなりに男性と付き合って、それなりにキスくらいはしていたが、こんなに気持ち良いキスは初めてだった


目を閉じればうっすらと浮かんだ涙が目尻から零れる

お互いの舌が絡まり、唾液が混ざり合う厭らしい音
身体中を駆け巡る快感

リーフはもうどうにかなってしまいそうだった

「ぁ…」

長いキスから解放され、唇が離れる
互いの間につぅ…と名残惜し気に銀色の糸が引く

息も絶え絶えで、すっかり力の抜けてしまった身体をユーリに預ける

「…はぁ…は…あ…」
「ほら…感じてんだろ?」
「ち…ちが…」

リーフは弱々しく首を振る
もう抵抗する力など残されていなかった

「じゃあ、口じゃなくてコッチで確かめてやるよ。身体は正直ってよく言うしな」

リーフはユーリの豹変っぷりにどんどん不安になってきた

(こんなユーリ知らないよ…。見たこと、ない…)

それに付き合ってもいないのにこれ以上の事は色々とマズいのではないか?


そんなリーフの心中を無視するかのようにユーリは事を進めようとする


大きなユーリの手が腰のラインをなぞり、段々と下へ伸びていく

エプロンドレスの長いスカートの裾をめくり
薄い下着の上から秘部を擦るとくちゅり、と湿った音がした

「…っ」
「ほら、な?」

ユーリは口端をにやり、と上げた

「だ、だめ…」
「何が駄目なんだよ。こんなに濡らしておいて」
「だ、だってここ厨房で誰かが来たら…」
「ここじゃなきゃいいのかよ?」
「そういう問題でもなくて、その…とにかく駄目なの…あぁっ!」
「ちょっと黙っとけ…」

ユーリが布越しにぷっくり膨らんだ秘芽をぎゅうっと摘めば秘部から愛液がじわじわと滲み出て太股を伝う

「すげ―…お前、感度良すぎ」
「…あ…ユーリっ…やぁ…あぁ…」

下着の隙間に指を滑り込ませ、直に秘部に触れる
そこは中から溢れた愛液でドロドロで入り口はひくついていた

ユーリは愛液を指に絡ませ、中に侵入させた

「っう…!」

途端、快感にとろけていたリーフの表情に苦痛の色が浮かんだ

ユーリは一瞬、驚いたような顔をしたが、すぐに意地の悪い笑みになって行為を進めた

「ふ…あぁ…うんっ…」

ゆっくりと出し入れしながら、内部を愛撫する
秘芽も擦ってやると気持ち良いのか強張っていたリーフの身体から力が抜けていく

「ほら、もう痛くないだろ?」
「う、ん…」

こくん、と頷いたのを合図に指を二本、三本…と増やした
だいぶ解れてきたリーフの中の肉壁はユーリの指を貪欲に飲み込んで奥へと誘う

「んぁ…やだ…や…」
「そう言ってるわりにはここは濡らしまくりだし、オレの指、放そうとしないんだけど。ほんっとやらしいな…」

少々乱暴に掻き回しながらユーリは言った

「いた…あぁっ、そんな…ん、はげしく…しないでっ」
「でも、気持ち良いんだろ?言えよリーフ。オレに指突っ込まれて、掻き回されて気持ち良いって」

耳元で囁くユーリの低い声にリーフの下半身―腰の下辺りがぴくん、と疼いた


ユーリに触られている場所全てが熱くて、とろけそうで、もう―


「ユーリっ、ユーリっ、ふぁ…あっ!いい…ユーリにゆびでぇ…あっ、ぐちゃぐちゃされてきもち…いのぉっ、ん…」

顔を真っ赤に染め、ぽろぽろと涙を流しながら名前を呼ぶリーフの姿は厭らしく、とてもそそられるものだった

ユーリは唇で優しく涙を拭ってやり、指の動かす速度を速めた

ぐちゅぐちゅと秘部が立てる音が大きくなり、二人の聴覚を刺激した

とめどなく溢れる蜜がユーリの手首まで伝う

「だ、だめっ!あぁ…なん…か…きちゃ、ひっ、いやあぁっ!あぁん、ユーリっ…ひぁっ、いや…あ―…!」

リーフは小さな悲鳴を上げ、ぎゅうっとユーリの服を掴んで身体を震わせた
同時に中も収縮し、指を強く締め付ける

「っ、イったか…?」
「はあ…は…ぁ…ユー…リ…」
「リーフ…」

甘い吐息を漏らすリーフの唇に引き寄せられるようにユーリは唇を近付け―



「わあ、いいにおーい。リーフ、できた?」
「っ、!?」


―ドン!!ガッシャーン!!


テッドがぱたぱたと厨房に駆け込んでくるのとリーフがユーリを突き飛ばしたのは、ほぼ同じタイミングだった

人の気配にほんの僅かながら残っていた理性がいち早く反応し、力の抜けた身体を火事場の馬鹿力並にフル稼動させて対処したのだ

「ユーリ?そんな所で倒れてどうしたの?」
「ユ、ユーリったらね、つまみ食いしようとしたの!」
「ユーリずるい!僕だって我慢してたのにっ」

ぷんすか怒るテッドを宥めるユーリを遠目にリーフは自らの濡れた唇をそっと指でなぞる




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