洋平連載
□帰り道
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「騒がしくてごめんな。」
大楠くん達が入ってきたことで桜木くんがケンカを始めた。
それを眺めて笑っていると水戸くんが声をかけてくれた。
「ううん。楽しくていいね。」
「そうかぁ?」
「そうだよ。仲良くてうらやましい。」
ケンカしてても全く気にならない。
そんな関係って男の子特有だよね。
「まああんなケンカはできないよな、女の子は。」
目の前で繰り広げられるそれは…
「普通の男の子でも無理かな。」
ちょっと行きすぎてました。
「はは。」
そう笑った水戸くん。
その笑顔を見てふと頭をよぎったあの日の出来事。
水戸くんはなんであの場所にいたんだろう?
でもそれは何故だか聞いちゃいけない気がした。
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