洋平連載

□ヒーロー登場
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「思ってるから謝ってるんです。」

「あぁ?それが謝ってる態度か?」

「そうですね。本当にすみませんでした!」



今度は深々と頭を下げる。

癪にさわるけど今はこんなことで時間をくってる場合ではない。


そう判断して嫌々ながらも頑張ったのにそれを察してくれるほど頭のいい人ではなかったらしい。



「本当に悪いと思ってんならこれからちょっと付き合えよ。それで許してやるよ。」



そう言った男の顔はもう鳥肌ものだった。



「許してもらえなくていいのでとりあえず手だけは離してください。」



なるべく穏便にと思ったけどどうやら私は言葉を間違ったらしい。

男は完全にキレた。



「ふざけんなよ!」



凄い剣幕の男にさすがに怖くなって本気で手を払おうとしたけれど所詮女の私にはどうしようもできなかった。

今までの自分に後悔しながら半泣き状態になっていると聞き慣れた救いの声が聞こえた。





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