短編
□優等生の失態
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平穏な日々を返して。
《優等生の失態》
「ごんべさーーーん!お昼一緒しませんかー?」
「ぶーーーーー!!!」
クラスの友達とお弁当を食べようとしてたとき、廊下から突如聞こえた男の声に私は思わず飲んでいたお茶を噴き出した。
周りのざわめき、そして目の前で口をパクパクさせている友達見れば誰が来たかなんて見なくてもわかる。
でも一応確認。
違ってればいいという無駄な思いを込めて。
「やっぱり…」
ちら見した先には笑顔のリーゼント。
これでも私、優等生。
成績は常に上位をキープしてるし先生のウケだってかなりのもんだ。
だからヤツのような人種とは無縁。
誰もがそう思ってる。
私だってそれを貫き通すつもりだった。
平和な学校生活のために…
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