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□妖精帝國
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虚勢の壁で囲った



まるで"ダークシグナー”という言葉が壁であるみたいに









繭の中独り籠もって



俺の気持ちなんて分かるやつはいないと

一人で自分をここまで追い詰めた









誰もが願う目覚めを


誰でも、誰かと一緒にいたいと望むらしいが









頑なに絶えず拒んだ



俺は仲間と呼べるやつがいてもそれを拒んだ









お前の時以外、は












いま孤独だけに癒しを求め続ける


俺は一人で復讐という闇を彷徨う









この私を救える ただ唯一の場所





俺がいま満足出来る



ただ一つの方法









疵付いたこの翼を 癒す術持ち得るのは


復讐に取り付かれた俺を




ただ満足させられるのは









孤独の繭の中 どうか睡らせて





"ダークシグナー"という闇の中







復讐しかない俺を


















お前は眠らせてくれるか?










理屈の壁で飾った




俺にまだ戻れると言ってくれたお前の声を



"ダークシグナー"という理屈で









逃げた









殻の中独り埋もれて






ただ一人

復讐に身を委ねた











笑い合う声遠くて





今でもお前と一緒にいた時のことはちゃんとおぼえてる







お前と、それに遊星達と一緒に笑ってたときのことを












何故かふと涙溢れる





涙なんて







俺にはもう残ってない、








涙を流す感情なんて








俺にはもう残ってない、はず、だろ?








どうして















どうして俺は、泣いてるんだよ











いま孤独だけが私を癒し続ける




復讐という業火だけが



俺を癒し続ける









この狭くて優しいただ唯一の場所






復讐をして





満足出来て














俺がお前から笑顔を奪う罪を被ってくれる場所












抱きしめた腕の中に 僅かな温もり





復讐にとりつかれたいまも




お前を抱きしめたときの温もりが






僅かにだが思い出せる









消えてしまう前に どうか睡らせて







復讐を果たしたら






僅かしか思い出せないこの温もりを









本当に忘れてしまう











なぁ、そうなる前に













・・・・俺を眠らせてくれるか?










全ての嘘偽りの 纏わるもの排除して



俺を裏切ったものに復讐して






シグナーを倒して









お前から笑顔を奪って













最後に遺るのは いつも孤独だけ



そして俺は





結局また一人に戻るんだ









還る場所など無く 進むべき路も無くて




いまの俺には






もうあのころみたいに帰る場所なんか無くて










復讐した後だって






結局は同じ











ただ独り孤独の繭に抱かれて睡る









一人復讐に身を委ね









お前を忘れようと









眠る



















(なぁ、俺はこんなに汚れた)(お前は俺を、殺して、眠らせてくれるか?)

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