天地と2nd love

□反撃の合図はスマイル(後)
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いつか……

オレの心の赤い実を、一瞬で弾けさせてしまったあのはね学の新一年が。


「……先輩。かわいい」


いつの間にか三年になり、雰囲気もどこか大人びて。


今は……

オレの目の前で裸になって……
オレに跨り、腰を揺らしている。


「ハァ……」


(たまらねぇよな……)


すぐ目の前に、こんな淫らな天地がいるのに。
“先輩からは何もしないで”と、天地は幾度も強調して言った。


(ある意味、拷問だろ。コレ……)


ベッドに押し倒したオレの片足を跨いで乗り掛かり、天地は焦らすように前後に動いている。

お互いの肌が擦れあい、陰部が擦れて絶妙な性感が走る。
いやらしい息遣いが、薄暗い部屋に濡れた音と共に響いている。

「天地……もう…」


限界じゃないか?


この狂おしいほどの寸止めが、ずいぶん長く続いている。

「もう、いいだろ…」

「まだダメだよ。……先輩の、そういう顔も好きだな。僕」

微かに紅潮した頬でふんわりと微笑み、天地は悪戯っぽく囁いた。

「そのまま見ててよ。ずっとさ、僕だけ」

「………」


ああ、天地……
おまえ、いきなりどういうつもりなんだ…?

もう完全にオレを萌え殺しにする計画なのか…?


何を思ってか、突然上になると言い出した天地は……
いつになく乗り気で、オレの着ていた洋服を脱がせると、自らも制服を脱ぎ捨てた。

そしてゆっくり、愛撫を始めたものの……
そこから先は、ずっと生殺しだ。
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