まずいよ!勝己さん!!
□Black〜クリス編〜
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広い背中。切れ長の目。
淡々とした話し方に、素っ気ない素振り。
普段はめっちゃクールなくせに、からかうとムキになったりして……
「志波クン!」
「あ?」
志波クンって、ほんまはめっちゃカワイイ人やねん。
「いつにも増して問題です!」
「……日本語の使い方間違ってるぞ。まあいい。受けて勃つ!」
「女の子が……」
「男の子だ…!!」
「え!?」
「だから、問題の登場人物を男にしろ…!!」
「あ、あの……」
志波クンは、突然めっちゃすごい気迫で「オレは女は抱かない…!!」とか叫びだした。
な……なに?どういう意味なん?
男の子がええの?
なんや、ようわからへんけど、めっちゃ怖いわ……
志波クンは、たまたま近くにいたハリークンの腰を鷲掴みにするとハァハァ言いながら自分の腰を打ち付け始めた。
ハリークン、めっちゃ叫んでる……
ぼ、ボクが止めたらな…!!
「しっ…志波クン、やめて!男の子にするわ!登場人物、男の子にするから落ち着いてっ!?」
「離せ、クリス!ハァハァ……甘いぞ、針谷!オレの横を素通り出来るとでも思ったのか…!?」
「あかんよ、志波クン!ハリークン嫌がってるやん!ハリークン、今のうちに逃げてぇ!!」
ハリークンが猛烈ダッシュで逃げ切ってしまうと、志波クンは「次は必ず…!」とか吐き捨てて、ボクに振り返った。
「ハァ……ところでさっきの問題の話だが、なるべく生意気そうで淫乱っ気のある男で頼む」
「えっ?……」
「だから、生意気そうでいんら……!!」
「わっ……わかった!何でもええよ!志波クンの好きな男の子でええから!!」
「オレの好きな…!?……だったら、生意気そうで淫乱で……いやだやめてと泣きわめくくせに、ふしだらな格好に剥かれて弱いところをしつこく愛撫されれば、全身を赤く染めて下の口からヒクヒクと蜜を垂れ流すうな……羞恥で感じまくる、泣き顔のエロい男子にしよう」
「え…?」
いま……志波クン、なんて言うた?
ん?ジャパニーズジョーク…?
ようわからへんけど……なんや、切ない感じやわ。