死帳

□泪と哀愁。
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―――思い出せば、今も耳に残って消えない言葉。

『先に待っている。』



あなたはどれだけ先に行ったのですか?

私には、とても追い付けない。



手のひらには、あなたによく似た指人形。

憎たらしくって。
愛らしくって―――――





今でも、まだ生きているのではないか。

そんな淡い期待を抱いてます。

そんな私は馬鹿ですか?



あなたは私を笑いますか?




笑われても良い。

笑顔を見せてください。


私の名前を読んでください。











胸が不安で潰れそうです。






頬を暖かい温度を纏った雫がつたう。


















『メロ………………』





白髪の少年は

手の中にある指人形をそっと握り締めた。




















はじめて人の為に泣きました。







泪と哀愁。

(アナタがいれば、どれほど楽か……)





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