執事
□すいません。
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「ねぇ、グレル」
「何かしら、葬儀屋ちゃん?」
「盗撮が犯罪って知ってるかい?」
「アタシは死神なんだから。人間の理なんて知らないワ」
「いやいや、人間の理なんてどうでもいいんだよ?ただ、入浴中とか、寝顔とかを盗撮しないでって言っているんだヨ」
「仕方ないじゃない!可愛いんだから!」
「やめてくれないんだったら、小生の店から出てってくれないかい?」
「いやーよ」
「じゃあ小生が出ていくよ、さようなら。グレルさん」
「待ってよ!解ったかワ!隠れて撮るのやめるし、真っ正面から撮るワ!隠しカメラも全部外すし……ぁ…」
「か、隠しカメラ……?」
「あは、遂にバレたワ(笑)」
「盗撮は犯罪です。ウィリアムさんに、引き取ってもらうとしようかねぇ」
「い、嫌よ!ウィルを呼ばないで!仕事サボってんのがバレるじゃない!」
「何か御呼びでしょうか。」
「ウィル!アンタ来るの早すぎるのよ!!」
「あの赤い人、仕事サボってます。引き取って下さい」
「葬儀屋ちゃん!!」
「承知致しました。」
「ぎゃあぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁ!!!」
【END】