短編集

□タイトル無し
1ページ/2ページ

俺は怨んでいる奴がいる。

それは俺の周りの奴全員だ。
ざっと20人くらいかな。

その中でも特に憎いのは、兄だ。


いきなりだが、俺ははっきり言ってそこらへんのやつらとは比べ物にならないくらい頭が良い。

こんだけ自分で言えるんだ。
余程頭が良いってことがわかっただろ。
因みに全国3位だ。
微妙ではない、ベスト3に入っている。


話は逸れたが、こんなに頭が良いんだ、親に凄く可愛がられていると思うだろう?

違うんだ。あいつがいるから。

よく弟が産まれて兄が可愛がられなくなるってのがあるだろ?
うちはちょっと違うんだ。


俺がいくら勉強しても注目されるのは兄。

兄にあって俺にないもの、それは多分、カリスマ性。

兄は頭は良くない。
むしろ馬鹿だ。

でも兄がいるとその場が明るくなる。

なんでだろうなぁ。
俺のほうが絶対努力してるのになぁ。


でも兄はよく、お前は頭が良くていいなと言う。

頭が良ければいい?
んなわけないことは貴方の存在が説明していますが。


まぁいい。
俺もいつまでも我慢するわけじゃない。

そろそろ、行動に移そうかと思っているんだ。

兄を陥れる計画をね。

ただの外面だけの苦痛じゃない…もっと内側の奥深いところを鋭いナイフで傷つけてやるんだ…。

一生消えない傷をね。



























あはははははははは…………………………は







は?
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ