02/03の日記

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球磨川成り主→MHA
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エリちゃんの類似個性だったため拉致されてモルモットにされてた球磨川経由の転生主。球磨川が強すぎてまるっと染まり切ってしまった系女子。実は無個性で大嘘憑きはマイナスなんだけどそんなの個性がまかり通っているMHA世界ではなんの意味もないのでありました。前世で安心大嘘憑きとかいうハッタリ用スキルに変わっただろって?却本作りも持ってるし派生スキル全部もってる感じでよろしく頼む!

ちなみに足の小指は第二関節あるしなんなら「個性」を消す個性も聞かないので一発でお前なんだよってなる。
ちなみに個性ではないのでワンフォアオールにもスキルは奪えない。
因果を操作するから他の影響しうる因果には干渉しないぽいので正直結果だけ見ればチート回復スキル。怪我もケガですまない重症も死ですら回復させちゃうからね!
ただしメンタルとか球磨川まんまなので正常な人間は本能的に恐怖や気持ち悪さを感じ取っちゃう。これヴィランじゃないの???




彼女は突然だった。

「『はーい』『先日助けていただいた鶴です』『いろんな感動を台無しにしにきました』」

「…は?」

ついさっきナイトアイの生を示す音が途絶えた部屋に、僕たちと同じくらいの年恰好の、あどけなさが残る女の子が現れた。
まだ涙の浮かぶ目をその子に向け、固まるしかない僕たちをよそにその子はスタスタとナイトアイへ近づく。

「ちょ、ちょっと!誰だいキミ!」

「『うん?』『自己紹介はさっきすませたぜ?』『先日助けていただいた鶴ですよ』『ヒーローさん』」

いち早く混乱の渦から抜け出たミリオ先輩が慌てて制止するも、グリンと首ごと顔をこちらに向けた彼女に気圧される。
そのままペラペラと立て板に水を流すような勢いのまま僕たちに先ほどと同じ言葉を繰り返す彼女は、その焦点の合わない真っ黒な瞳をナイトアイへと向けた。
ゾっとした。
何も感じていないような瞳で、なんの感慨もなしに、なんの遠慮もなく、つい先ほど安らかな眠りについたナイトアイへ手を伸ばす彼女に。
この部屋にいる誰もが気圧され、おびえたような目で彼女を見守るしかなかった。

「『この前はありがとう』『お礼に』『あなたの覚悟を汚しにまいりました』」

何も感じていないような目で、なんの感慨も遠慮もなしにナイトアイへ触れようとする彼女はおぞましいと感じたはずなのに、その言葉からはなぜか安堵しか感じられなかった。
僕が必死に抑えた気持ちを、肯定するような。
ナイトアイに、生きていてほしいと願う心が包まれるような。

「『唱和してくれる人はいないけれども』『それでも一応言っておこう』『It's a All fiction!』」

その言葉とともに今まで音を垂れ流していた計器が規則的な音をたてはじめた。


















「『えー』『だから言ってるじゃん』『しえはっぽうさいだかはっさくだかそんなヤクザに監禁されてた哀れな一般市民だってばあ』」

「構成員にも、まして構成員の家族にも、キミのような年の女の子は報告されていないんだよ」

「『ワーオ』『お巡りさんともあろうものが』『そんな社会のゴミ屑の言葉を信用するのかい?』『いやあ現代日本も捨てたもんじゃないね!』『でも悲しいなあ』『そんなゴミ屑の話は信じるのに』『こんな幼気な私みたいな歳の女の子のことは信じてくれないなんて』」

「じゃあ監禁されてたって言うけど、君はどうやって出てきたんだい?君がつかまっていたという報告もされてないんだよ」

「『そりゃあ自分で出てきたに決まってるじゃないか!』『おまわりさんとヒーローのみなさんのおかげでヤクザの塒は一網打尽!』『キープアウトのテープの内側からは人っ子一人いなくなっちゃったんだからさ!』」

「いつでも出てこれたってことかい?じゃあやっぱり捕まってはないじゃないか」

「『ううーんおまわりさん100点満点!』『やっぱ頭いい人しかなれないんだね国家公務員!』」

「…」

「『でもさ』『よく考えてみてよお巡りさん』『わたしみたいなのがヤクザの家から出てきたところで』『お巡りさんは相手にしてくれた?』『ハイハイでなあなあに対応してヤクザのおうちに返さない?』『じゃあ出ていったって無駄じゃない?』『そう思ってこの前ののついでに保護してもらおうと思ってたんだけどさあ』」

「…」

「『――当てがはずれちゃったよ』『私のところにすらたどり着いてくれないなんてさ』『国家公務員て意外と無能ばっかでも成り立つもんなんだね!』」

「……」

「『そういえばエリちゃん元気?』『ずいぶん派手にやらかしてたみたいだけど』『ちゃんとその後普通に生活できてる?』『ぼくの今までの経験からするとさ』『ああいう暴走の仕方した後ってずーっと暴走したままみたいになるんだよねえ』『おっと』『当たりなのかな?』『うーんあの子のアレはそのままにしとくとやばいよねえ』『地球が原始時代に戻っちゃいそうだよねえ』」

「何が言いたいんだい?」

「『いや?』『別に?』『ただおまわりさんたちの苦労がしのばれるなあって話さ』」

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