もう一つの新世紀

□第二話・出撃そして叱責
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午前7時


シンジは新たに通う第三新東京市立第壱中学校へ向かうため支度をしていた。


シンジ「ミサトさん起きてますか?」

シンジがミサトの部屋に向かって呼ぶ。

ミサト「ふぁぁい、おはようシンジ君」

ミサトがあくびをしながら部屋から出てきた。

シンジ「朝ご飯できてますよ」

昨夜、ミサトとシンジは家事当番を決めたしかし当番表の大半はシンジであり今日もシンジが当番だ。

シンジから朝ご飯のことを聞くとミサトは台所へ歩いて行き冷蔵庫から缶ビールを取出し一気に飲み干した。

ミサト「かぁー、最高ねぇやっぱり」

ミサトが缶をテーブルに置く。

シンジ「ミサトさん僕、そろそろ学校行きますね」

シンジがカバンを背負い玄関へ向かう。

ミサト「いってらっしゃい」
ミサトに送られ家を出る。









「今日、転校生くるんだって」

「本当に?男子かな女子かな?」

教室内では転校生の話題で持ちきりだった。

「皆さん席に着いてください」

担任が教室に入り生徒達を席に着かせる。

「転校生を紹介します、さ、入ってきなさい」

担任に言われシンジが教室に入る。

シンジ「碇シンジです、よろしくお願いします」

シンジが一言話し頭を下げる。

「おや、もう一人いたはずなんですが?」

担任が不思議そうにしていると、
バタバタという足音と共に一人の男子生徒が走ってきた。

「すっ、すいません!遅刻しました、如月マサキですよろしくお願いします」
息を切らしながら自己紹介をし、頭を下げる。


「仕方ありませんね、では二人とも席についてください。」
担任が少し話しをすると朝のHRが終了した。

「なぁ転校生、転校初日に遅刻するやなんてやるやないか」

マサキの後ろの席の男子生徒がマサキに話し掛けた。
マサキ「へへっ恥ずかしかったけどね」

少し恥ずかしそうな顔で答える。

「ワイは鈴原トウジっていうんやよろしゅうな」

マサキ「よろしく、鈴原君」
トウジ「トウジでええでマサキ」



どうこうしているうちに授業が始まった。

授業が始まってしばらくしたころだった。
シンジのパソコンにメールが届いた、差出人はクラスの女子だった。
メールにはこう書かれていた

"碇君がこの前の巨大ロボットのパイロットというのはホント?"


最初は答えるかどうか戸惑ったが別に極秘とは言われていないし、クラスに馴染むチャンスだと思ったシンジは、"はい"と返信した。
返信して直ぐに教室が騒がしくなった。

「ホントに!?」

「すごーい碇君!」

「あのロボットなんて言うの?」

シンジのまわりには数名をのぞいた殆んどの生徒達が集まっていた。

「どうやって選ばれたの!?」

「碇君凄い!」
授業が終わり昼食の時間になった
シンジが席に着いた時だった。

トウジ「転校生、ちょっと顔かせや」
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