もう一つの新世紀
□第一話・使徒襲来
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「正体不明の移動物体は海岸線の防衛ラインを突破しつつ依然として本所へ進行中」
「総力戦だ、何としても奴を止めろ!」
「出し惜しみは無しだ!
厚木と入間も全部出せ!」
巨大なモニターを前に発令所内で声が飛びかう。
冬月「十五年ぶりだな碇」
ゲンドウ「あぁ間違いない使徒だ」
巨大モニターには使徒と国連軍の戦闘機が映されていた。
一瞬の間を置き、戦闘機から一斉にミサイルが放たれた
ドゴォォォォン!
「全弾命中!……うわぁ!」
ミサイルの爆煙が晴れるや否や使徒の手から伸びた槍のような物体に戦闘機が貫かれていた。
「なぜだ!直撃のはずだ!」
「戦車大隊は壊滅、誘導兵器も砲爆撃も効果無しか…」
「ダメだ!
この程度の火力では埒があかん!」
冬月「やはりA.Tフィールドかね」
冬月がゲンドウに問い掛ける
ゲンドウ「あぁ、通常兵器では歯がたたんよ」
国連軍の指揮をする重役達を尻目にゲンドウが淡々と語る。
すると重役たちに一本の電話が鳴った
「わかりました、予定通り、発動いたします」
受話器を置くとなにかの準備の為指令を出しはじめた。