もう一つの新世紀

□第三話・理解、崩れる壁
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ミサトが起床した頃シンジは一人、あてもなく歩いていた。
しばらく歩くとさびれて人気のない公園がシンジの前に現われた。

シンジ「少し休もうかな」

公園の中に入りベンチに座る。

シンジ「…これからどうしよう……」

うなだれて下を向く。

しばらくそうしていると不意にシンジは声をかけられた。

「碇?」

名前を呼ばれゆっくりと顔をあげる。

シンジ「…きっ…如月君!?」
シンジの目の前には同じクラスの如月マサキが立っていた。

マサキ「やっぱり碇だどうしたんだよ、こんなトコで?」

マサキが少し不思議そうな顔をする。

シンジ「如月君こそ、どうしたの?そうだ怪我は!?」

マサキがこの前の戦闘で負傷したのを思い出したシンジ。

マサキ「あーあれなら平気!だから大丈夫だって」

マサキが元気そうな顔をするとシンジは少し安心したようだった。

シンジ「よかった…」

マサキ「?」

しばらく二人で会話をしていると、ポツ、ポツ、っと雨が降り始めた。

シンジ「うあっ!雨だ」

マサキ「碇、傘は?」


マサキに言われカバンを見るがシンジのカバンに傘は入っていない。

シンジ「…ゴメン持ってない」

シンジが謝る。

マサキ「…仕方ない碇、走るぞ」

マサキが歩きだす。

シンジ「なっなんで?」

マサキの後ろを歩きながらシンジが聞く。

マサキ「俺のうちで雨宿り近いから大丈夫だって」

そういうとマサキは走りだした。シンジもマサキの後ろを走りマサキについていく。
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