キリリクss

□Open the door…
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「なぁ、日織…本当にここで……その、…」

「いや…ですか?」

「んっ…ぁ、そういう訳じゃ…」

「そうですよね、もうココが可愛らしく尖ってますよ」

「ば、馬鹿!そんな事言うなよ…あっ、んんっ…」



くちゅくちゅと湿った音を立てて日織は成瀬の唇に吸い付き、舌を忍ばせる。
成瀬もそれにおずおずと応え、舌を絡ませ、腕を相手の首に回した。
成瀬の胸においてあった日織の手は、体のラインに沿わせるように下がり、裾から内側に入り込んだ。
軽く汗ばんだ肌は手に隙間なく馴染む。
さわりと脇腹をくすぐる様に撫でながら、また這い上がって目的のポイントにたどり着いた。
小さな果実のように赤く熟れているであろうその尖りを中心に手の平をあて、やわやわと円を描いて刺激する。
途端に、成瀬の口からは艶やかな声が漏れはじめる。



「ぁ…んっ、はぁ…っ…」

「何だか、今日は反応が早いですね。いつもより興奮してません?」

「そんな訳…」

「ありますよね?だってもう上だけでなく下も…」


弄っていた手を今度は下腹部に当てる。
デニムの上からでは分かりにくいが、軽く布地が盛り上がっているのが微かに伝わってくる。
そこを指だけで上下に擦るように撫で上げると、成瀬の体がピクリと震える。
「反応…してますよね?」と耳元に囁けば、一層激しく体が震え、日織の首に回された腕がぎゅっと締まる。
しがみ付かれて確認は出来ないが、今、成瀬がどんな顔をしているかは想像が出来た。



「そんな可愛い反応するとで抑えがきかなくなりますよ」

「…馬鹿……」



これ以上、日織に辱められないようにと成瀬が日織の唇を自分のそれで塞ぐ。
こんな行動がより一層、日織に火をつけるとは知らずに…。



「は、ぁ…んんっ…」


湿った音と、くぐもった息遣い。
時々、甘えたように恋人の名前を呼ぶ声。

それだけがこの部屋を満たしていた。






「ひ、日織…っ、ぁ…頼むから……もぅ、脱がせて…」


服の上からの愛撫では満足できなくなった成瀬がキスの合間にお願いすると、日織はクスリと笑って「可愛いですよ、成瀬さん」と囁き、額や頬、鼻先に口付ける。
成瀬がくすぐったがると耳朶や首筋にも口付け、ゆっくりと薄手のカーディガンのボタンを外す。
素材自体もともとがシワ加工なので多少乱雑に扱ってもよれることはないと分かっていたが、ファッションに気を使う成瀬の為に丁寧に触れる。
すると焦らされている気になったのか、成瀬がキスの雨を降らそうと近づける日織の顔を掴んで唇を奪うと、舌を割り入れて情熱的に絡めてきた。
普段は恥ずかしがって自分から舌を入れることはしない成瀬が積極的になったのに驚いて、薄く眼を開けば案の定、耳から首までも赤くしている成瀬が目に入った。



(本当に可愛い…こんなに真っ赤になって)



胸にじわりと温かいものが込み上げてきて、日織は残りのボタンを早急に外すとインナーに着ていた白とライトピンクのカットソーを一気に捲し上げた。
唇を離すと、今度は露わになった果実のようなそれを口に含む。
温かくぬめぬめとした舌で舐られ、成瀬は眉を寄せて声を上げる。


「あぁっ…っ、ん、…ぁ…くぅ……」


乱れる呼吸と体温が比例するかのように上がっていく。
成瀬が堪らないと訴えるように、日織の頭を抱き締める。
日織はそんな成瀬を更に乱れさせたくて、ベルトに手を掛ける。
カチャカチャという金属音も成瀬の声と日織の舌使いで響く水音で掻き消され、いつの間にかファスナーさえも下ろされていた。
少しは余裕が出来たとはいえ、まだ一枚余分なものがある。
成瀬は日織の手を導き、自らの猛りに合わせると誘うように腰を擦り付けた。


「大胆ですね」

「ぅ、うるさい…それより……」


強く押し付けられ、成瀬が我慢できなくなっているのを感じると、下着に手を掛け僅かに下げさせた。
跳ねるように飛び出した成瀬の分身に手を添えてやる。
既に滲み始めているそれを手の平で包み込んで上下に動かせば、先程よりも一層艶やかに声を上げ、その身を乱れさせた。
じゅくじゅくと汁気の多い音が響き、成瀬はわなわなと震わせながら日織の襟首を掴んで縋り付く。



「日織ぃ…お、俺…んっ、く、ぁ…も、もぅ…」

「いいですよ、イっても……」


扱く速さを変え、スピードを上げると成瀬はイヤイヤと首を振りながら「んああぁぁっ!」と叫んで果てた。





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