季節小説(ss)
□ハロウィン☆ナイト
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「そういや、和さん。今月はハロウィンですね」
「え?ああ…そうだったね。でもまだ10月の始めだから実感湧かなかったよ。
てゆーか、日織…何そのプレゼント袋」
日織は満面の笑みで和に袋を渡す。
「いやぁ…和さんにピッタリな衣装があったもんでつい……」
「買ったの!?ついじゃないよっ!」
「いや、でもこれは是非和さんに着て欲しい一品なんでさぁ」
「はぁ………」
「ハロウィン用にと、和さんが好きなお菓子もたっぷり用意しましたぜ…ホラ」
日織が台所の扉を開けると、ロウソクが揺らめく光の中で色とりどりのスウィーツが和を待っていた。
「えっ…う、うわあっ!すごいっ!」
「パンプキンプリンにチョコレート、マシュマロ、キャンディー…モンブラン。
全部和さんのもんですよ?」
「ホ、ホントに…?でもなんで急にハロウィン?まだ早くない?」
「そんなこたぁねぇですって。だから早く衣装に着替えてきてくだせぇ。」
「わ…わかった!待っててね!」
和は日織から包みを受け取ると急いで着替えに行った。