雨の白玉(短編小説置き場)

□天使と悪魔のはかりごと
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いつもと何ら変わりない食卓。



「そういえば、今日壮ちゃんが帰ってくるんですって」





その声に食卓を囲む者の手が一様に止まる。





「えっ!?ホントか!?」



「わーいっ♪久し振りに壮ちゃんに会えるーっ!」




「…壮くん。最近ちっとも帰ってきてくれないから………嬉しい」






「はっはっは。お前達は本当にお兄ちゃん子だなぁ」





新聞を下ろして微笑ましく娘を見守る父に揃って答える。





「「「うんっ!壮一郎くん大好きっ!!!」」」

 
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