short

□逆さまと真っ直ぐの愛情を
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「マナが愛してるっていったのは

僕か


それとも…

どっちに…」












あの日から、ウォーカーの笑顔はさらに悲痛になった気がする。

私にとってアレン・ウォーカーという少年はただの監視対象だ。今の彼を見た所感は、脆くはあるが、意思は強い。
彼が彼そのものでなくなりでもしないかぎり、中央庁の危惧する危険度は、限りなく0に近いと言ってもいいだろう。
まぁ今はウォーカーがウォーカーでなくなる危険性があるのだから仕方がないのだけれど。



私は就寝前、目を閉じてからずっとそればかり考えていた。
それからすぐなんとなく隣でウォーカーが起きる音がした。
彼も眠れなかったのだろうか。無理もないが…。


やがてドアが開き、閉まる音がしてから私は起き上がりコートを羽織ってウォーカーの後を追った。

あくまでも、仕事だと自分に言い聞かせながら。
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