花言葉シリーズ

□チューリップ 〜サスケVer.
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花を見せられた。

黄色いチューリップ。

君みたいな色をした、黄色いチューリップ。

自慢気なお前の真似をして

オレも育ててみようか。





「あれ、サスケくんじゃない?」

店に入るなり、驚いて近づいてくるいの。

「どうしたの〜?あ、もしかして私にっ!」

「いや…」

これ以上ないほどに目を輝かせたいのを軽くスルーしたものの、その後が続かない。

いのも少し不思議がる。

「?どうかしたの、サスケくん」

「その…、種を…」

「種?」

「…買いにきたんだ」





「バラ、なんてどお?花言葉もぴったり!」

ご機嫌な様子な、いのは次々に説明していく。

オレは、ろくに相づちもせず、目当ての花になってようやく口を開いた。

「…チューリップ」

「ん、チューリップ?チューリップはね、おもしろいのよ〜。色によって花言葉がちがうの」

白は、失われた恋

黄色は、望みのない恋

そして赤は“―――――

「そういえば、ナルトもこの前チューリップの球根買ってったわ」

知ってる。

だから買いにきたんだ。





花を見せられた。

黄色いチューリップ。

君みたいな色をした、黄色いチューリップ。

自慢気なお前の真似をして

オレも育ててみようか。

だけど君とはちがう色。

赤い赤いその花が綺麗に咲いたら

君を誘ってみよう。







(黄色のチューリップ)
→望みのない恋

(赤色のチューリップ)
→誘惑






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